現在お住まいの自宅で、外壁の劣化があり、「業者に補修を依頼しようかな?」なんて考えていたりしませんか?
そんな悩みをお持ちの方に、僕が自分で直す補修の手順と材料を紹介します!!
補修箇所の形、大きさ、場所に関係なく、手順通りゆっくり進めていけば『誰でも必ず』できます。お客様が業者です。今おすまいの自宅を修復していきましょう!
📌 写真は、例えとしております。
前回紹介した道具、材料は準備できてますか? わかりやすく伝えていきますので、あわてず、ゆっくり手順にそって進めていきましょう!
📌 ⛑安全対策のため、🥽保護メガネは必ず使用すること❗️
ハツリ作業
写真では、壁が壊れ元々落ちていた場所。まだ取れそうのところがあり、タガネ(上)やカワスキ(下)を使い取り除いています。取れそうな場所は細かいところまでよく確認し、取り除くようにしましょう。
📌 補修箇所に水分がある場合は、十分に乾燥させましょう。濡れていると材料は着きません。
📌 取り残しがあると、また壊れてくる原因になります。ハツリ作業はしっかりおこないましょう。
清掃・ケレン作業
ハツリ作業後、ラスター刷毛で、ほこりやハツリゴミを清掃します。鉄筋が露出している場合は、鉄筋の錆をハンマーやワイヤーブラシ等で取り除いてください。
📌 錆のカスが残っていると壁の劣化を早める原因になります。しっかり取り除いてください。
プライマー
まず最初に、補修箇所の周りや床に、汚れや飛散防止するために、養生シートやテープで養生してください。
プライマー(ユニエポ補修用プライマー)を壊れている場所に塗っていきましょう。この材料は、後にKモルタルを着ける為の接着剤です。塗り忘れてしまうとKモルタルは着かないので、絶対に必要な材料です。
📌 塗り残しのないようにしてください! 塗り残しがあると、その部分から剥がれる原因になるので、しっかり塗りましょう。
補修材料を作る
Kモルタルは、軽量で高強度、2成分型特殊エポキシ樹脂モルタルです。この材料は、従来の樹脂モルタルでは対応することができなかった垂直面や天井面の厚塗り施工が軽量のKモルタルでは可能なんです。優れた材料と言えます。
それでは材料を作ってみましょう!
📌 ビニール手袋を装着してください。
Kモルタルは2成分型で割合は、主剤2に対し硬化剤が1です。主剤が1kgならば硬化剤は500gとなります。施工箇所の大きさにあわせ適量をシート等にだしてください。
材料を手で混ぜる。量によってはなかなかの力作業になります。
色がグレー色になったら補修材の完成です。
📌 材料を作る際の注意点。作り終わったら、きちんと混ざっているか確認してください! 混ざり合わさってなく、マーブル色になっていると「硬化不良」といって材料が固まりません。💡ここは重点ポイントです!
📌 硬化時間は、気温によって違います。作り始めて混ざり合わさったところから硬化が始まっていくことを覚えておいてください。冬の寒い時期では、1日〜1日半かかります。 20°Cで3〜4時間、暑い時期の30°Cでは、1〜2時間で硬化してしまいます。これだけ差があるので暑い時期に補修する場合は、技術とスピードを求められます、できるだけ気温の低い時期に補修することをお勧めします。
補修
それでは、いよいよ補修です。
まず、作った材料を補修箇所全体に隙間なく詰め込みます。このとき左官コテを使わず、手で詰め込み、はみでてもいいので盛り上がるくらい材料を着けてください。
ここから左官コテで仕上げていきます。最初は左官コテを使い、詰め込んだKモルタルを押し当て圧をかけてあげます。その後は、余分な材料を切り捨てながらコテの先端ではなく真ん中、腹の部分を使い壁に対し平行に、力を入れず、なでならすように仕上げていきます。ゆっくりで大丈夫です。
補修を続けているうちに、材料がべとついてコテにくっついて補修箇所を崩してしまう場合があります、そんな時は、通常僕たちの作業では、シンナーを使いコテを洗いながら補修しますが、一般のお客様ではシンナーは使えません。
どうするか?
水です! 何故ならKモルタルは、硬化する前は水に弱く、硬化するとカチカチになり防水性も発揮します。単純な理屈です。僕の今までの経験上、水を使いながら施工をして硬化不良は一度もありません。
📌 水をバケツに汲んでおき、刷毛(100円)でコテを洗いながら補修するとスムーズに補修できます。
ゆっくり時間をかけて上の写真のように仕上がります!
まとめ
ここでは、補修工事の手順を紹介してきました。
補修工事は、手に届く範囲内であれば自分で直すことができるんです。準備する物は、道具と材料があればいいんです。なぜなら、あなたが業者だから。そして、慌てず、ゆっくり、自分のペースで進めることができます。
これからもずっと自宅を守り、維持していく上で必要なスキルだといえます。
そして、自分で直せるって素敵なことだと僕はおもいます。
気温の高い時期を避ければ、材料の硬化時間をかせぐことができます、少しでも「やってみようかな?」って思った方、是非、チャレンジしてみてください!
📌 最後に補修箇所が高所にある場合は、ハシゴや脚立をレンタルすることが可能です。自信のある方は試してみてはいかがでしょうか? ただし、あきらかに危険を伴う可能性がある場所に補修箇所がある場合には、事前に業者に確認・相談していただくか、依頼していただくと安全・確実に修繕工事が進められます。無理な行動は、大事故につながります。事故防止のため十分な確認を必ず行ってください。
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